目が覚めると、運動をしないといけないという危機感に襲われた。
 
+++
 
チャイムが鳴る。
いつもの通り、出ない。
ただ、それが予告されていた荷物だと気付くのに寝起きのアタマでは5分ほど要した。
あぁ、荷物だ。
時すでに遅し。
玄関には不在通知。
慌ててデンワをかけて再配達。
 
予告をされていた荷物は、今日という日がとても大切な荷物だった。
だれの誕生日というわけではない。
11月17日。
ボジョレー・ヌーボーと言われるワインの解禁日。
 
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気付けば自転車を慌てて漕いでいた。
なぜか妙な焦燥感が、自分の8割を占めていた。
して、どうなるか という結果は厭わない。
ただ行うことへの自己満足である。
それでもカラダは時計を眺めつつ、ペダルを漕ぐ力へ全神経を注ぐ。
たった10分だけでもいい。
ただ運動をしたい。
自転車を漕ぐその姿は、運動をするときの格好になっていることもあり
必死に熱意を枯らさないようにしていた。
 
+++
 
機械の上を走りながら、昨日のことを考えていた。
この先、なにをしたいわけではない。
どうしたいわけではない。
ただ、空を見上げたことは事実。
想いを馳せたことも事実。
限られた時間の中で、命題だけが駆け巡っていた。
 
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